更年期障害

つらい更年期障害を乗り切る!更年期障害に負けない生活習慣

女性は40代を過ぎると、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンのひとつが急激に減少します。それにより体内のホルモンバランスが崩れ、自律神経が正常に働かなくなり、ほてりやのぼせ、冷えなどの不調があらわれます。更年期障害によるつらい症状と、上手に付き合っていくにはどうしたらいいのかをみていきます。

心身の不調が出やすい時期…生活習慣の見直しを

更年期障害による心身の不調と向き合うには、生活習慣を整えることが大切です。睡眠不足は女性ホルモンの分泌を減少させますので、まずは質の良い睡眠を心がけます。朝は早く起きるようにし太陽の光をしっかりと浴びることで、セロトニンという幸せホルモンと呼ばれる心のバランスや平常心を保てるホルモンの分泌が促されます。セロトニンの分泌により深い睡眠に欠かせないメラトニンというホルモンを分泌させることができます。

早寝早起きのサイクルを整えれば、自然とホルモンバランスも整ってきます。また、食生活においてもホルモンを意識した食材を取り入れることで、不調が改善されることもあります。からだのもととなるたんぱく質はもちろん、エストロゲンに似た働きをしてくれる大豆イソフラボンを含む食品も積極的に食事に取り入れていきましょう。

健康寿命を伸ばす効果もあり!運動を始めよう

更年期障害の原因となるホルモンの減少には運動も効果的です。また運動習慣を身につけることは、生活習慣病の予防などにも役立ちますから、いつまでも健康でいるためには欠かせません。運動にはストレッチ、有酸素運動と無酸素運動があります。ストレッチは体の血流を良くして、体を目覚めさせたり、睡眠へと導いてくれるなどリラックス効果もあるので毎日取り入れていきたいです。

有酸素運動にはウォーキングやジョギングなどがあり、ホルモンの低下による病気を予防してくれますし、運動したという爽快感も感じられストレス解消にもなります。無酸素運動は、筋力トレーニングで成長ホルモンの分泌を増やしてくれます。ぞれぞれの運動によって効果も異なりますから、上手に組み合わせて毎日の生活に取り入れるようにします。

ストレスは症状悪化の原因!適度なリラックスも必要

更年期障害をうまく乗り切るためには、ストレスは大敵です。自律神経は、緊張した時に働く交感神経とリラックスした時に働く副交感神経がバランスを取り合っています。更年期の時は交感神経が優位になりがちなので、ストレスを減らすには副交感神経を活発化させることが大切です。抗ストレスホルモンは副腎でコレステロールから合成されますから、副腎の機能を高めるように心がけて生活しましょう。

具体的な方法としては、笑うこと、人とのふれあい、呼吸方法、食事、五感をリラックスさせることが挙げられます。五感をリラックスさせるには、他人との会話を楽しんだり、のんびりと入浴をしたり、アロマをたいて癒されたり、好きな音楽を聴くことです。イライラしてしまうと感じる時には、のんびりした気持ちで深い呼吸をして、自分が心地よいと思える時間を過ごすようにします。

まとめ

更年期障害と上手に付き合う過ごし方は、いつも以上に規則正しい生活を心がけることです。睡眠は健康な身体の要ですから、質の良い睡眠をとるためにも朝は太陽の光を浴びて目を覚まし、夜はリラックスできるようにのんびり入浴したり、ストレッチをして体のコリをほぐしたり、スマートフォンなどのブルーライトからもなるべく離れてスムーズな入眠を心がけます。

また、適度な運動を毎日の日課にすることでストレス解消にもなりますし、沈みがちな気分が晴れやかになることもありますから、これからの健康的な生活のためにもぜひ取り入れていきましょう。食生活を自分の年齢に合ったものに見直していくことも、更年期症状の改善だけでなく病気の予防にもなります。更年期障害は憂鬱なものですが、これからの自分の健康を考える良い機会と捉えて、前向きに生活することが大切です。

独立行政法人国立健康・栄養研究所「エクオールの有意性」(外部サイト)

内閣府食品安全委員会事務局

更年期障害が始まる年齢と更年期障害の原因

女性であれば避けて通れない更年期。更年期には生理不順のほか、様々な不快な症状の伴う更年期障害が起こりますが、その症状の種類や強さには個人差があります。これと同じように更年期障害が現れる年齢にも個人差があります。ここでは更年期障害が現れやすい年齢について、その症状が現れる原因と合わせてみていきましょう。

閉経前後の女性を悩ませる… 更年期障害とは

更年期障害とは、年齢による卵巣機能の低下による女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の減少によって引き起こされる様々な不快な症状の総称です。症状は様々で、のぼせの症状が出る人もいれば、逆に手足の冷えの症状がある方もいます。また、動悸や腰痛、頭痛など、他の病気が原因で起こるような症状もあり、不眠や気分が鬱になるなどの精神症状が出る場合もあります。

閉経に向けて卵巣機能が低下することによって起こるエストロゲン量の低下という変化に、体がついていけないことによって起こるのがこの更年期障害で、その多くは閉経前後に表れてきます。そのため閉経前後の10年程度を更年期と呼び不快な症状を更年期障害と呼んでいるのです。初潮の年齢に違いがあるように閉経の年齢にも個人差はありますが、日本人の場合、50歳前後の閉経が多いと言われています。

更年期障害が起きやすい年齢は40代から

日本人女性の多くは50歳前後に閉経を迎えることが多いため、更年期障害が起こるのは40代半ばから50代半ばが中心であることが通常です。女性の体の中では、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが卵巣から分泌されていますが、その分泌量は卵巣の機能の変化に伴い30代をピークに徐々に減っていきます。そして、40代半ばにはその減少が急激になり、50歳前後の閉経へ向かっていくのです。

ただし、ここに書いた年齢はひとつの目安です。初潮の年齢に違いがあるように卵巣機能の変化にも個人差があり、閉経の年齢にも個人差があるからです。また、卵巣機能の変化は年齢条件だけで起こるわけではありません。次に見るように、様々な他の要因によって卵巣機能は影響を受け、エストロゲン量を減少させることがあります。

若いからって油断は禁物!若年性更年期障害

先にみたように、更年期障害は卵巣機能の低下によるエストロゲン量の減少によって引き起こされます。それは多くの場合、年齢による変化なのですが、若い方であっても他の原因によって卵巣の機能に悪影響を及ぼしてしまう場合があります。例えば、無理なダイエットをすることで体が悲鳴を上げているような場合です。このような場合には、体は生命の維持を優先するように働き、女性ホルモンの分泌を後回しにしてしまう可能性があるのです。

また、エストロゲンの分泌をコントロールする脳の視床下部にある下垂体が、家庭や職場などでの強いストレスの影響でうまく働かなくなると、エストロゲンの分泌量が減ってしまいます。このような原因によって起こる更年期同様の症状を若年性更年期障害と呼びますが、これは三十代の女性、場合によっては二十代の女性であっても起こる場合があり注意が必要です。

まとめ

これまで見てきたように、更年期障害は卵巣機能の低下によりエストロゲン量が減少することによって起こるので、多少の個人差はあるものの、40代から症状が現れるのが通常です。40代から50代という年齢は、家庭生活でも子どもの独立や親の介護などの大きな変化が起こりがちな時期であり、これらが更年期のつらさや不安をより強いものにしてしまう場合もあります。

ただ、女性であれば更年期は誰しも通過するものです。医師に相談することはもちろん、例えば人生の先輩である女性の知人友人と話してみたり、家族に率直にそのつらさを伝えたりすることで、気持ちが楽になる場合もあります。また、ストレスを解消するために趣味などの楽しみを見つけたりするのも大切なことです。一方、通常の更年期の年齢であっても他の病気が疑われるような場合や、二十代、三十代の若い女性の場合は、他の病気の可能性も一応考えて医療機関をまずは受診することが肝心です。

厚労省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」(外部サイト)

参考資料:「第2期中期計画暫定評価シート 説明用資料」7ページ

更年期障害で通院!更年期障害の治療費はどれくらい?

更年期障害の現われ方は色々です。いつくるかわからないホット・フラッシュによる多汗やのぼせ、動悸が負担になっている人。不眠で毎日をフラフラになりながら送っている人。肩こりやめまいでマッサージや耳鼻科に通っている人。意味もなく落ち込んだり、情緒不安定になったりと精神的にまいっている人。それらが複合的に現われている人。自分ではどうにもならない時、そんな時に病院があるのです。

更年期障害の治療は病院でできる

更年期障害は人により症状もその重さもさまざまです。長い期間心身の不調を抱えていると、普通にできていた家事や仕事ができなくて、自分自身も辛いだけでなく、家族や職場の人たちにも気を使わせてしまったり、不快な思いをさせてしまう時もあるでしょう。更年期障害の原因は既に分かっているので、病院で治療ができます。

思い切って病院に通い、自分の体を専門の医師に診てもらい、説明を受け、治療を受ける事で解決するものです。治療費が気になるところでもありますが、ホット・フラッシュでとんでもない時に顔に汗をかいて恥ずかしい思いをしたり、突然の動悸がおさまらない不安、倦怠感や重い睡眠障害があるのなら、病院は選択肢のひとつです。婦人科や産婦人科に行きますが、総合病院にも「更年期外来」があり、診察は産婦人科が行います。

更年期障害の治療方法

では更年期障害の治療はどのようなものなのでしょうか。更年期障害は卵巣機能が衰えてきて女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」の減少が引き起こす症状です。ですから、まずその確認のために検査を行います。この時点でエストロゲンの減少が、更年期障害の原因である事がわかれば治療を行います。主流はホルモン補充療法(HRT)で、注射、飲み薬、パッチ剤などでエストロゲンを補充します。

エストロゲンの補充だけだと子宮体がんを誘発する可能性があるので、子宮がある人は同時にプロゲステロンを同時に投与します。HRTの効用はホット・フラッシュのよる汗やのぼせ、動悸など自立神経の改善、不眠の改善があげられます。HRTの投与が難しい場合、漢方薬を使う時もあります。また精神症が重い場合は、抗うつ剤や抗不安剤を一緒に投与する事で対処します。

治療費はどれくらい?保険は使えるの

気になるのが治療費です。更年期障害はある時期の女性がなる症状で、病気らしい病気とはいえない。更年期障害だからといって皆が皆病院に掛かるわけではないし…。ホルモン剤を使うのも高価なのではないか、と心配になりますね。HRTを使う場合、更年期障害の治療であれば保険が適用されるので、経済的に大変困るという金額にはならないようです。

一ヶ月でHRTに使用するプレマリンで3000円、パッチ剤が約5000円から7000円、診療費と処方箋料を合わせて約10000円で、保険を適用すると自己負担額はこの3割となります。漢方薬は処方箋を出してもらった場合は保険が適用され、2000円から3000円です。また、病院でカウンセラーを頼む場合は保険は適用されません。いずれにしろ病院に確認しましょう。

まとめ

更年期の期間が終わるのは50歳頃ですが、早い人では30歳代前半から始まるといいます。10年余りという長い時間、心身の不調を抱えながら家事・育児・仕事・親の介護と、母親として、社会人として、女性として多忙な生活をしていくのは、本当に大変ですね。更年期障害と思われる症状で毎日が辛くてたまらないという人は、自分のためにも周りの人のためにも、病院に行ってみたらどうでしょうか。

もしかしたら違う病気かもしれませんし、更年期障害と診断が下されれば、保険のきく治療ができます。また病院の先生やカウンセラー、あるいは同じ年代の看護婦さんに話を聞いてもらうだけで、精神的にもずいぶん楽になると思います。民間療法やサプリメントもありますが、専門の病院による検査や診断で自分の心と体が今どんな状態にあるのか、という事を客観的に知るのは大切な事ではないでしょうか。

更年期障害

厚労省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」(外部サイト)

知っておきたい更年期障害の原因と症状

閉経に伴う心と身体の不調を「更年期障害」といいます。多くの場合、40代後半から50歳前後に発症します。女性特有の症状と思われがちですが男性にも発症することが分かっています。女性場合、女性ホルモンの分泌減少が直接の原因です。症状の出方に個人差が大きく、人によってはあまり症状が現れないケースもあります。

更年期障害の原因とは

更年期障害は閉経に向かう身体の変化の過程で、ホルモンバランスが乱れることによって起こります。女性は生誕時、卵巣に原始卵胞200万個を持っていますが、生殖年齢に達するまでに20~30万個まで減少します。その後月経の度に約1000個ずつ排出されていき、卵巣に卵胞が殆ど無くなると閉経に至るのです。卵胞が少なくなると女性ホルモン・エストロゲンの分泌が激減します。

脳内の視床下部は卵巣に対し女性ホルモンを分泌するよう指令を出しますが、卵巣では分泌を行うことができません。さらに指令が繰り返し出されることで正常なホルモンバランスを失い、これが原因で自律神経の働きに乱れが起こります。自律神経は呼吸や代謝、血圧や発汗といった生命を維持する機能の根幹を司っています。自律神経が乱れることで様々な更年期障害の症状が現れます。

知っておきたい更年期障害の症状

更年期障害では、心と身体の両方に症状が現れます。身体の症状としては、ほてり(ホットフラッシュ)や大量の汗、動悸や息切れ、手足の震え、口の渇き、睡眠障害や頭痛などが起こります。次第に生理が不順になっていき、月経の間隔が長くなったり(頻発月経)短くなったり(稀発月経)します。予期せぬタイミングで出血が起こる場合もあるため、常にナプキンを持ち歩くなどの準備をしておくと安心です。

胎盤が排出されずに残ってしまい、次の月経で大量に出血することもあります(過多月経)。心の症状では、イライラや情緒不安定、うつや落ち込み、集中力や記憶力の低下などが起こります。訳もなく泣けて来たり、イライラするのは非常によく見られる症状です。情緒不安定が重症化すると家庭内でのトラブルになりかねません。

更年期障害だと分かったらどうするべき?

更年期障害は非常に個人差が大きいのが特徴です。症状が軽い場合は、大豆食品など女性ホルモンを増やす食べ物を摂ることや、ストレス解消を心掛けることでラクになる事があります。市販の漢方薬や更年期障害用の薬を試してみるのもよいでしょう。症状が重い場合は病院に行くのが最善の方法です。家庭内で理解されないと問題を1人で抱えてしまい、辛い思いをしがちです。

婦人科では症状に合わせて、ホルモン補充療法や、漢方薬・精神安定剤などによる薬物療法、心理療法などが行なわれます。ホルモン補充療法は直接女性ホルモンを増やせるので効果が高くなりますが、むくみや嘔吐、頭痛などの副作用が出ることもあります。漢方薬は副作用も少なく比較的低価格で行えるのがメリットです。更年期障害はストレスと密接な関係があり、辛さを相談できるだけでもラクになる事がありますので、我慢せずに病院にかかることが大切です。

まとめ

更年期障害とは、閉経に向かう身体の変化の過程で起こる心身の不調です。女性ホルモンの分泌量が急激に減る事でホルモンの正常なバランスが失われ、自律神経が乱れることで様々な症状を引き起こします。症状の出方に個人差が大きく、一般に40代後半から50歳前後にかけて発症します。ほてりや発汗、手足のしびれ、口の渇き、生理不順などの身体の不調と、イライラや情緒不安定、うつや落ち込み、集中力や記憶力の低下などの心の不調が起こります。

症状が軽い場合は食生活改善やストレス発散を心掛けることで楽になることもあります。症状が重い場合には病院に行って診察を受けることが大切です。症状によって、ホルモン補充療法や薬物療法、心理療法などが行われます。辛い症状を一人で我慢しないで病院に行き相談することが最善の対処方法です。

更年期障害

更年期障害を乗り切るために積極的に摂取したい栄養素

40代半ばから50代半ばにかけて、個人差はあるものの多くの女性が経験するのが更年期障害です。まずは更年期障害の原因を知り、少しでも緩和するために必要な栄養成分を知りましょう。更年期障害の予防には、食生活も非常に重要とされています。辛い時期を穏やかに乗り切るための食事のポイントについて、紹介していきます。

辛い症状はホルモンバランスと自律神経が原因だった

閉経を迎える前に生じる更年期障害は、ほてりやめまいのほかイライラや鬱症状などが現れます。こうした症状の原因として挙げられるのが、まず卵巣機能の低下です。閉経前には卵巣の働きが衰えてしまい、その結果女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少します。そしてさまざまな不調が生じてしまうのです。辛い症状はまず、卵巣機能低下による女性ホルモンの乱れが関係していると言えます。

もうひとつ、原因となるのが自律神経の乱れです。卵巣機能が低下すると、脳が何とかしようと興奮してしまい、自律神経のバランスも崩れてしまうのです。自律神経が乱れると、精神面の不調が現れやすくなります。イライラや情緒不安定、鬱っぽい症状や倦怠感などが症例です。ホルモンバランスと自律神経の乱れは、食事によっても改善していくことができるでしょう。

規則正しい食生活で自律神経を強化

更年期障害を穏やかに乗り切るためには、まず何より規則正しい生活習慣が重要になってきます。生活習慣の中でも大切になってくるのが、日々の食事です。朝食を抜いたり、夜更かしをして夜食にインスタントラーメンやスナック菓子などを食べたりすると、内臓にも自律神経にも悪影響を与えてしまいます。朝食を食べずにいると、空腹間でストレスが溜まり余計にイライラが募るでしょう。

また夜食は内臓を疲れさせる上に寝不足にもなり、翌日の心身のストレスとなります。ただでさえ自律神経のバランスが崩れやすいときに、食生活も不規則になってしまっては悪循環です。できるだけ1日3食、栄養バランスの良いものを腹八分目に食べるように心がけましょう。暴飲暴食も控えたいものです。毎日の規則正しい食生活は、自律神経の強化につながるのです。

自律神経やホルモンバランスを整える栄養素を補給

それでは自律神経や女性ホルモンを整えてくれる食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか?積極的に摂りたい成分として、まず大豆イソフラボンが挙げられます。大豆イソフラボンは女性ホルモンを整えて活性化してくれるので、更年期障害の緩和に最適です。黒豆やいんげん豆、納豆や豆乳などを毎日食べるようにしましょう。またビタミン類も、大切です。

ビタミンEは、エストロゲンの分泌を促してくれる働きがあります。アーモンドやナッツ類に多く含まれています。さらにあさりやしじみなどはビタミンB12が含まれており、自律神経を整えて精神面を安定させる働きがあります。血流が悪くなることで自律神経やホルモンは余計に乱れてしまうので、血流促進効果のある生姜やニンニクなども食事に取り入れると良いでしょう。

まとめ

このように、更年期障害には3食規則正しく食事をして、栄養価の高いものをしっかりと補うことが大切であることが分かりました。特に大豆イソフラボンは、更年期障害の緩和に必須とされています。疲れやすくなるので、食欲が落ちる人も出てくるかもしれません。その場合は摂取しやすいお茶などのドリンクで、栄養補給をすることもひとつの方法です。大豆イソフラボンが含まれる黒豆は、黒豆茶でも取り入れることができますし、生姜湯や甘酒も血流促進につながるでしょう。

ビタミン類を摂取するために、野菜ジュースを飲むのもひとつです。食事を抜くことやアルコールに依存するのはやめて、少量でも良いので栄養のある食事を1日3食食べるように心がけましょう。食事は何よりの薬だと考えて、身体の中から健康になれるように努めたいものです。

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参考資料:「第2期中期計画暫定評価シート 説明用資料」7ページ

20代でも要注意!?若年性更年期障害とは

更年期障害と言えば、五十歳前後の女性にしか関係がないと思われている方も多いと思います。しかし、若い女性であっても、生理不順や無月経の症状が現れた場合、それは若年性更年期障害によるものかも知れません。ここでは、若い女性の方でも気をつけておくべき若年性更年期障害の症状や原因、その対処方法について説明します。

二十代で発症するケースも!若年性更年期障害とは

若い女性であっても、生理不順になったり、ときには月経がなくなったりすることがあります。それには様々な原因が考えられますが、これら以外に、体がだるかったり、のぼせたり、めまいがしたり、気分が落ち込むなど、更年期障害に似た症状が伴うような場合には、若年性更年期障害の可能性があります。

後に述べる様々な原因によって女性ホルモンの分泌が乱れることによって、三十代、場合によっては二十代の女性でも、更年期と同様の症状が現れることがあり、これを若年性更年期障害と呼ぶのです。若年性更年期障害は、若い頃から更年期のような不快な症状に悩まされるというだけでなく、本格的な更年期に入った際に、更年期障害の症状がひどくなる場合も多いため、早いうちに出来る限り原因を取り除く対策をしっかり行う必要があります。

若年性更年期障害の原因とは

更年期障害は、卵巣が分泌する女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量の減少と大きな関係があります。エストロゲン量の減少という変化に身体がうまく適応できないことによって不快な症状が現れるのです。このエストロゲンの分泌量は、通常、三十代半ばを頂点として徐々に低下していき、四十代半ばには急激に減少するため、この時期に更年期障害が起こります。

ところが、二十代の女性であっても、何らかの原因で卵巣機能が低下するとエストロゲンの分泌量が減少し、それによって更年期障害と同様の症状が現れてしまうのです。この卵巣機能を低下させてしまう原因には、無理なダイエットや不規則な生活や食生活の乱れなどの体への負担や、仕事や家庭などの社会環境の変化によって引き起こされる強いストレスなどの心への負担など、心身両面に関わるものがあります。

気になる症状があったらどうすればいい?

もしかしてこれは若年性更年期障害の症状では?と思ったときにはどうすればよいのでしょう。先の述べたように、更年期障害は卵巣機能の低下によって起こるものなので、卵巣機能の安定している二十代、三十代の女性の場合は、他の要因によってそれらの症状が起こっている可能性もあります。ですから、自分で判断せず、まずは医療機関を受診して診断してもらうのが良いでしょう。その上で若年性更年期障害であることが分かった場合には、個人差のあるそれぞれの症状に即した治療を行うことになります。

多く行われる治療法はホルモン補充療法で、飲み薬や塗り薬等によって不足しているホルモンを補充します。ただし、他の疾患がある場合やアレルギーがある場合にはこの補充療法が行えないような場合もあります。他には漢方薬によって血液の循環を良くする等の方法があります。いずれにせよ、医師の指示の下で治療を行うことになりますが、ストレスを上手に解消し、規則正しい生活を心がけるなど、ご自身で出来ることもあります。

まとめ

ここまで見てきた通り、ダイエットブームや女性の社会進出によるストレスの増加などの要因によって、近年では若年性更年期障害になってしまう二十代の女性も少なからずいます。生理不順や無月経などの症状と、体のほてりやだるさ、冷えやめまい等、自律神経失調症のような症状が伴って起こる場合には、二十代、三十代の方であっても若年性更年期障害が疑われます。

あまり軽く見ることなく、医療機関を受診するなど、しっかりと対策をとれば、本格的な更年期になったときに症状を軽減することにもつながります。また、前述した通り、ストレス等の心理的要因が強く影響している場合も多いので、一人で悩むことなく、家族や友人に話すことで心を軽くしたり、スポーツなどによってストレスを解消するなどを試みることも大切なことです。

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更年期は眠くなる?更年期障害では眠気が出ることも

更年期障害には色々な症状が出るといいますが、そのうちの一つに眠くてたまらない…という症状があるというのをご存知でしょうか。これは不眠とは一見正反対のようですが、複雑な人間の身体の中で起きている事なのです。女性は年齢によって身体が変化し、その変化が身体、時に精神にも影響を及ぼします。眠くてたまらない…何故なのでしょうか。そして、どうしたらいいのでしょうか。

そもそも更年期障害とは

更年期障害と女性ホルモンの「エストロゲン」は密接な関係にあります。エストロゲンは8歳くらいから卵巣で分泌が始まり、30歳代で分泌のピークを迎えますが、その後は卵巣機能の衰えと共に分泌量が減少していきます。更年期障害は40歳くらいから始まり、完全閉経となる50歳まで続きます。エストロゲンをコントロールするのが脳の視床下部です。視床下部がエストロゲンの分泌の指令を出しても、卵巣は分泌ができにくくなっています。

このため、視床下部が混乱をし、他の機能のコントロールもできにくくなり、自律神経失調の症状となります。眠いのもこの自律神経と関係があります。またこの年代の女性は家庭の変化(子どもの進学・就職・結婚、親の介護・死去)や社会の変化、職場での悩みなども抱え、ストレスを感じやすく精神的にも不安定な精神症なります。この自立神経失調症と精神症が相互に影響しあって更年期障害を形作ります。

更年期障害では眠気の症状が出ることも

更年期障害で一番症状が出やすいのがホット・フラッシュで、時と場所を選ばず、顔から大量の汗をかきます。また顔だけでなく上半身、汗が流れるように出て止まらなくなる場合もあります。突然動悸が早くなったり、めまいや立ちくらみ、肩こりといった症状も出ます。こういった身体的なものの他に、これといった悩みもないのに深く落ち込んだうつ状態になったり、何もやる気のなくなる倦怠感におそわれたり、情緒不安定になったりという精神的なものにも影響があります。

また、睡眠に影響が出る場合もあります。眠れなくなってしまうという不眠だけではありません。いくら寝ても寝ても寝足りない。いつでも眠くてたまらないという症状もあるのです。こんな状態では、仕事や家事にも支障が出てしまいますね。これはやはり自律神経失調の一例で、交感神経と副交感神経がそれぞれ働く時間が混乱して起こるのです。この事から疲労が溜まっている状態とも考えられます。

更年期障害で眠い…気になる対策方法は?

まず、手軽にできる事からしてみましょう。その場での眠気を覚ますのであれば、立ち上がって簡単な運動をする、ミントのガムを食べる、歯磨きをする、コーヒーを飲む。気分転換する事で、その時の眠気はしのげます。また自宅だったりリラックスしても許される場所なら、思い切って寝てしまうこともお勧めです。短時間でもぐっすり寝る事ができればスッキリしますし、その後の活動も前向きにできるでしょう。

普段の生活で心がける事は、規則正しい生活をしましょう。同じ時間に寝て起き、朝食を取り、活動をする。できれば朝起きた時に運動をすれば、体もしっかり起きますね。リラックスする時間を確保し、お風呂にゆったり漬かる、パジャマやマットレスなどの寝具を心地良い物にしてみるなどでも、夜に深く眠れる作用があるでしょう。

まとめ

眠くてたまらない、というのは本当に困ります。ある意味眠れない、というよりやっかいかもしれません。人によっては怠けているようにも見えますし、更年期障害の症状のひとつなんだと理解してもらうのも一苦労ですね。自分が更年期障害だ、と人に言うことも何となく気が重いものです。また運転中や、神経を集中させないとけない仕事をしている時も、襲ってくる眠気のために事故や失敗があったとしたら、取り返しがつかない時もありますし、大変な事です。

更年期障害の只中にある人は、本当に辛い思いをしています。それが職場の若い人や男性、家族にはなかなか分かってもらえないのも、その辛さに拍車をかけています。でも、更年期障害はいつかは終わります。それまでのことだ、とある意味開き直って、明るく「私は眠り姫なのよ」と休める時にたっぷり休んだらいかがでしょうか。

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更年期の女性を悩ませる落ちにくい更年期脂肪とは

女性にとって悩みの種ともなる更年期。ほとんどの女性は概ね40代後半から50代前半くらいまでに閉経をむかえるのですが、その前後10年間ほどの時期を更年期といい、ホルモンバランスなどの関係により更年期太りに悩まされる方も少なくありません。

またこの時期につく脂肪はウエスト周りなど女性にとって気になる部分についてしまい、体形維持にも悩まされてしまいます。

美人ホルモンとも呼ばれるエストロゲン

今までと変わりない食生活・運動状況にもかかわらず更年期にはいるとなぜか太りやすくなってきた…といった声をよく耳にしますが、一体なにが原因なのでしょうか。特に生活スタイルに変化があったわけでもないのに太る原因は、美人ホルモンとも呼ばれる女性ホルモン、エストロゲンにあったのです。

エストロゲンは生理のおわりから次の排卵日までに多く分泌されるホルモンで、妊娠・出産をするうえでとても重要なホルモンです。着床しやすくするために子宮内膜を厚くし、母乳をつくるためにも必要不可欠です。また、丸みをおびた女性らしい身体をつくり自律神経を整えてくれたりと、女性の体を健康に美しく保つエストロゲンですが、このエストロゲンには身体の脂肪吸収を阻止する働きもあるのです。

卵巣機能の低下がエストロゲンを減少させる

エストロゲンは卵巣から分泌されるホルモンです。脳の下垂体という部分からエストロゲン分泌の指令が送られ、卵巣より分泌されます。しかし、更年期に入り卵巣機能が低下してしまうと、脳から分泌するよう指令が出ても、エストロゲンを分泌することができなくなります。このことで脳は混乱してしまいます。

卵巣に指令を送っている下垂体は、自律神経を調整する視床下部の下部に存在し、この2つは密接な関係にあります。更年期に入り、イライラしたり、落ち込んだりと精神が不安定になったり、のぼせや多汗などの自律神経の乱れによる体調不良が起こるのはこのためです。

厚労省「更年期障害」(外部サイト)

生活スタイルの変化はなくとも、脂肪と体重は増加

LPL(リポタンパクリパーゼ)という酵素は血液中の中性脂肪を「グリセロール」と「遊離脂肪酸」の2つの物質に分解します。遊離脂肪酸とは、体の中で中性脂肪へと変化する物質です。エストロゲンはこのLPLという酵素の働きを阻害してくれます。そのため、エストロゲンが分泌されると脂肪が蓄積するのを防ぎ、脂肪がつきにくくなっているのです。

更年期ではエストロゲンの分泌が低下、つまりLPLの働きを阻害するものが減少することで身体に脂肪が蓄積されてしまいます。これが更年期脂肪です。

蓄積しやすく落ちにくいのが脂肪

身体に更年期脂肪がつき始め、ダイエットのために運動や食事制限をしているにもかかわらずなかなか体重が減らない…それは基礎代謝が減少してしまっているからです。基礎代謝とは、普段の生活をしているだけで消費しているエネルギーのことですが、この基礎代謝量は年齢とともに減少してしまいます。

また基礎代謝量は筋肉量とも関係が深く、同じ体重でも筋肉量が多い人は基礎代謝量も多く痩せやすいです。筋肉はエネルギーを消費してくれる働きがあります。運動しても痩せないと悩んでいる方は運動の方法に問題があります。主に皮下脂肪と呼ばれるものが更年期脂肪とし身体につく脂肪です。

皮下脂肪は、内臓脂肪とは違い有酸素運動(ウォーキングや水泳など)ではなかなか燃焼されません。そのため、皮下脂肪を燃焼させるためにはまずは基礎代謝を高めるために筋肉量を増やすことが第一です。有酸素運動ではなく、軽度な筋力トレーニングを行うことで身体の筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることで少しずつですが皮下脂肪が減少していきます。継続する努力と時間は必要となりますが、更年期脂肪とは時間をかけて向き合うことで良い結果を得ることができるでしょう。

大塚製薬「メタボリックシンドローム本体は内臓脂肪の過剰蓄積」(外部サイト)

エストロゲンの分泌不足を補うならエクオール

身体についてしまった更年期脂肪の対策には、基礎代謝を上げるなど燃えやすい身体作りをすることももちろん大切ですが、つらい更年期障害の対策として今エクオールという成分が注目されています。

エクオールは、大豆イソフラボンから作られる成分です。大豆製品などに含まれる大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た働きがあるとして知られており、その大豆イソフラボンから作られるエクオールという成分が特に更年期障害の緩和に有効と言われています。

更年期障害の緩和へ効果が期待できるエクオールの1日の摂取目安量は10mgです。個人差はありますが、大豆イソフラボン50mgを摂取すると、エクオール10mg程度が作られます。納豆で1パック、豆乳でコップ1杯、豆腐で2/3丁でだいたい大豆イソフラボンを50mg程度摂取できます。

エクオールを作れるのは日本人の半数だけ

更年期障害に苦しむ女性であれば積極的に摂取したいエクオールですが、実は、大豆イソフラボンからエクオールを作ることができるのは日本人の半数だけです。これは、エクオールを作るために必要なエクオール産生菌を持つ人が日本人の半数しかいないからです。

エクオール産生菌は、腸内細菌の一種です。腸内細菌は、幼少期の食事などで定着するかしないかが決まってしまうと言われています。エクオール産生菌も、幼少期に定着の有無が決まってしまい、後からエクオール産生菌を持つようになるのは困難だと言われています。

エクオール産生菌を持っているかどうかは、エクオール検査で調べることができます。病院でも検査できるところはありますが、インターネットで検査キットを購入して手軽に検査することができます。

エクオールサプリで手軽に更年期対策

もしエクオール産生菌を持っていなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。

その場合は、エクオールサプリがオススメです。サプリメントであれば、エクオール産生菌の有無に関わらず、手軽に安定してエクオールを摂取することができます。目安量の10mgに合わせて配合されているものがほとんどなので、食事などで摂取量を計算しなくてもよく、摂りすぎる心配もありません。

エクオールサプリには、エクオール以外にも有効な成分を配合しているものが多くあります。ラクトビオン酸もそのひとつです。ラクトビオン酸は、エクオールを消化吸収するための大切な環境、腸内環境を整えてくれます。また、カルシウムの吸収をよくし、更年期に起きやすい骨粗しょう症の予防もしてくれます。

更年期障害の症状は、自律神経に作用し、イライラや落ち込みでやる気を無くさせてしまうこともあります。更年期脂肪と前向きに付き合うためにも、大豆イソフラボンやエクオールを摂取してエストロゲンの減少を補いましょう。

男性更年期障害とは?女性だけでなく更年期障害に悩む男性とは

更年期障害は女性特有のものと思われがちですが、実は男性でも更年期障害になる可能性があることがわかっています。女性の場合は閉経によって女性ホルモンの1つである、エストロゲンが急激に減少することで心身に様々な不調が起こり、更年期障害を引き起こします。男性の場合も同じように男性ホルモンの1つであるテストステロンが低下することで様々な症状が引き起こされます。


厚労省「更年期障害」(外部サイト)

男の更年期障害「LOH症候群」

男性の更年期障害は「LOH症候群」と呼ばれており、男性ホルモンの低下によって引き起こされます。男性ホルモンの量は年齢によって異なり、大きく減少するタイミングで様々な症状が出ることがあります。代表的な症状に薄毛やED(勃起障害)があげられますが、精神が不安定になって落ち込みやすくなることや、疲れが取れないなどの症状が出る場合もあります。

例えば、うつ病だと診断された人が男性ホルモンを投与したところ快方に向かったというケースもあります。テストステロンはやる気や意欲にかかわるホルモンでもあるため、分泌量が変われば精神的な影響を受けることになります。男性更年期外来もあるため、男性で心身の不調が気になる場合には診察を受けてみるのもオススメです。

テストステロンについて

テストステロンは骨や筋肉の維持にも大切な役割を果たしており、テストステロンが不足することで心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まると言われています。また成人病にも大きく関わってくるということは知っておく方がよいでしょう。

ED(勃起障害)や薄毛などの症状がある場合は、LOH症候群も疑ってみてください。どちらも男性ホルモンのバランスが崩れると起こりやすいため、病院では治療の前に男性ホルモンの濃度を調べることが一般的です。

薄毛について

薄毛は男性ホルモンのバランスだけでなく、遺伝によっても引き起こされることが知られています。AGA(男性型脱毛症)はテストステロンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素と結びつくことで進行します。5αリダクターゼと結びついたテストステロンは「ジヒドロテストステロン」と呼ばれ、毛母細胞の細胞分裂を抑える働きをします。これによりヘアサイクルが狂うことで薄毛が進行してしまいます。

そのため「ジヒドロテストステロン」が毛乳頭の受容体に結びつくことを防げば、薄毛の進行を防げると言われています。他にも酵素との結び自体を阻害するなど、薄毛には様々な治療法が研究されています。

薄毛治療薬やED治療薬の中には一緒に服用できないものも存在します。これは副作用によって薄毛やEDが進行してしまうこともあるからです。それぞれの治療薬は男性ホルモンへの影響が強いものが多いことを理解する必要があります。LOH症候群が疑われる場合は専門外来で診察を受けた方が良いのです。適切な治療が症状の緩和に役立ちます。

知っておきたい女性の更年期障害

悩める男性の更年期障害ですが、女性の更年期障害とその対策も簡単にご紹介します。同じ更年期障害ですが、冒頭に述べたように、女性の更年期障害は女性ホルモン、エストロゲンの分泌が減少することで起こります。なぜ、エストロゲンの分泌が減少するかというと、卵巣機能が低下するからです。

更年期とは、閉経前後10年間を指しており、その間、卵巣機能が徐々に低下していきます。エストロゲンは卵巣から出るホルモンのため、卵巣機能が低下してしまうと分泌する量も減ってしまいます。

エストロゲンの分泌が減ること自体で、カルシウムが溶け出しやすくなったり、太りやすくなったりという影響もありますが、肉体的、精神的な不調は、自律神経と大きく関わっています。

実は自律神経を司る脳の視床下部という部分は、エストロゲンの分泌を命令している下垂体の上部に存在し、密接に関係しています。脳は必要に応じて卵巣にエストロゲンの分泌を命令しますが、分泌量が少なかったり、分泌されないことで脳が混乱してしまい、それが自律神経にも大きく影響しています。

女性の更年期障害にはエクオールサプリがオススメ!

エストロゲンの分泌が減少することで起こる更年期障害ですが、この対策としてエクオールという成分が注目されいます。エクオールとは、大豆イソフラボンから腸内細菌によって作られる成分で、エストロゲンに似た働きを持っています。大豆イソフラボン自体もエストロゲンに似た働きがあるとして知られていますが、エクオールの方がより働きが高いとされ、スーパーイソフラボンとも呼ばれています。

エクオールは大豆イソフラボンから体内で作られる成分なので、大豆製品を食べることで、大豆イソフラボンおよびエクオールの両方を摂取することができます。目安量としてはだいたい大豆イソフラボン50mgで、具体的には納豆1パック、豆乳コップ1杯程度です。一見、大豆イソフラボンもエクオールも両方摂取でき、より良い方法のように見えますが、実は大豆イソフラボンからエクオールを作ることができる人は限られています。

エクオールを腸内で作るために必要なエクオール産生菌は幼少期の食生活が影響しており、その頃に腸内における有無が決まってしまいます。そして、このエクオール産生菌を持っているの人は日本人女性で2人に1人しかいません。つまり、日本人女性の半数の人はエクオールが作れない体質なのです。

そこで注目されているのが、エクオールを配合したエクオールサプリです。サプリメントにすることで、腸内細菌の有無に関わらず手軽に確実にエクオールを摂取できます。また、エクオール以外にもラクトビオン酸などを配合しており、より良い効果が期待出来ます。

更年期は、これまでとは違う身体の変化によって辛い思いをすることが多くなります。さらに夫婦であれば、自分の辛さだけでなく、パートナーの更年期障害によるストレスも受け、より辛くなりがちです。お互いに更年期障害かもしれないことを自覚したり、理解し合うことで、辛い更年期障害を乗り切りましょう。

更年期障害とPMS(月経前症候群)の症状のちがい

更年期障害とPMSの症状は良く似ています。これは両方とも女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変化や減少が原因となって起こるためです。エストロゲンが減少することにより自律神経の働きが乱れ、身体には様々な不調があられます。

更年期障害とは?

まず、更年期とは閉経前後10年間ほどの期間で、年齢にするとだいたい45〜55歳の頃を指します。この頃になると卵巣機能が低下することで卵巣から分泌される女性ホルモン、エストロゲンの分泌が減少します。

しかし、脳は必要に応じて卵巣にエストロゲンの分泌を要求します。要求されるものの実際に分泌されないため脳が混乱し、体調に不調が起きます。こうして起きる身体の不調を更年期障害と呼んでいます。

卵巣にホルモン分泌を要求するホルモンを分泌しているのが脳の下垂体という部分になります。下垂体は自律神経を調整している脳の視床下部の下部にあります。この下垂体と視床下部は密接な関係があり、ホルモン分泌の変化が自律神経を乱すことに繋がるのです。

共通の症状と異なる症状

よくみられる症状としては、身体のほてりやイライラなどの気分面での起伏の激しさ、頭痛やめまいなどがあげられます。個人差が非常に大きいものの、人によっては共通の症状が出ることも多く、切り分けが難しくなるケースがよくあります。

一方で、更年期障害とPMSの症状には違いもあります。これは症状が出るタイミングです。PMSは「月経前症候群」と呼ばれるように生理周期に合わせて症状が出ます。生理の前が特に症状が重く、排卵が終わると症状が軽くなることがほとんどです。更年期障害は閉経前後10年程度(45〜55歳)で起こることが多く、生理の周期と関係なく長引くことが多いといえます。

注意したい点

注意したいのは40代を過ぎて閉経が近くなっている場合です。更年期障害の症状が出ているのかPMSなのか区別がつきにくくります。この頃になると更年期障害が起こる可能性も高くなるため、普段の生活習慣や食生活を見直し、自律神経を整えるようにしましょう。

また、過度なストレスにより生理不順になってしまう場合もあります。ストレスや寝不足が原因で20代や30代の若い年齢の人が閉経になってしまうケースもあります。生理が長期間来ないようであれば産婦人科で検査をすることも大切です。

更年期障害とPMSの治療方法の違い

更年期障害とPMSの治療にも違いがあります。PMSの場合はピルを利用すればエストロゲンの急激な減少を抑えることができます。一方、更年期障害の場合はピルを利用してもエストロゲンの減少を抑えることができません。そのため、薬によるエストロゲンの補給や漢方を使った対処療法が行われます。

更年期障害の治療のために産婦人科に通う方も多いですが、食事療法などで克服したという女性も多いです。更年期障害は明確な病気ではないため、産婦人科に行っても漢方を処方されるだけというケースも多く、食事から改善を目指す人もたくさんいます。

普段の食生活でも大豆イソフラボンを摂取することで、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするため、食生活を工夫をすることでも更年期障害の症状をやわらげることができます。

大豆イソフラボンの効果

エストロゲンと似た働きをすることで知られている大豆イソフラボンですが、食事では主に納豆や豆腐、豆乳など大豆製品に多く含まれています。食品安全委員会によって摂取目安の上限は70mg〜75mgと定められていますが、だいたい納豆1パック、豆腐2/3丁、豆乳コップ1杯で大豆イソフラボン50mg程度が摂取できます。

大豆イソフラボンは、更年期障害の緩和はもちろん、エストロゲンと似た働きがあるため、カルシウムが溶け出すのを抑制し骨粗しょう症を予防したり、コラーゲンやヒアルロン酸を作り出すのを促進し美肌を作ります。

また、大豆イソフラボンを構成しているダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインのうち、ゲニステインには抗酸化作用があります。ゲニステインは、健康や美肌の大敵、老化の原因とも言われる活性酸素を除去する効果があります。

スーパーイソフラボン「エクオール」がオススメ

更年期障害に悩んでいる女性であれば、納豆や豆腐を毎日欠かさず食べて、大豆イソフラボンを摂取している人も多いかもしれません。しかし、そんな大豆イソフラボンよりも更年期障害に効果があるのではないかと言われている「エクオール」と呼ばれる成分があります。

大豆イソフラボンは、体内の腸内細菌によってエクオールに変換されます。つまり、大豆イソフラボンを摂取することで体内でエクオールを自然とつくることができます。しかし、これはエクオール産生菌という腸内細菌を持っている女性のみです。

実は日本人女性の約半数はエクオール産生菌を持っていないと言われています。これはエクオール検査で簡単に調べることができます。

もしエクオール産生菌を持っていない場合には、エクオールサプリがオススメです。エクオールサプリにはエクオールが配合されているため、エクオール産生菌の有無は関係ありません。大豆製品を毎日食べる手間もなく、手軽にエクオールを摂取できるため更年期障害に悩む女性の間で大きな話題になっています。

参考資料:「第2期中期計画暫定評価シート 説明用資料」7ページ