男性更年期障害とは?女性だけでなく更年期障害に悩む男性とは

更年期障害は女性特有のものと思われがちですが、実は男性でも更年期障害になる可能性があることがわかっています。女性の場合は閉経によって女性ホルモンの1つである、エストロゲンが急激に減少することで心身に様々な不調が起こり、更年期障害を引き起こします。男性の場合も同じように男性ホルモンの1つであるテストステロンが低下することで様々な症状が引き起こされます。

厚労省「更年期障害」(外部サイト)

男の更年期障害「LOH症候群」

男性の更年期障害は「LOH症候群」と呼ばれており、男性ホルモンの低下によって引き起こされます。男性ホルモンの量は年齢によって異なり、大きく減少するタイミングで様々な症状が出ることがあります。代表的な症状に薄毛やED(勃起障害)があげられますが、精神が不安定になって落ち込みやすくなることや、疲れが取れないなどの症状が出る場合もあります。

例えば、うつ病だと診断された人が男性ホルモンを投与したところ快方に向かったというケースもあります。テストステロンはやる気や意欲にかかわるホルモンでもあるため、分泌量が変われば精神的な影響を受けることになります。男性更年期外来もあるため、男性で心身の不調が気になる場合には診察を受けてみるのもオススメです。

テストステロンについて

テストステロンは骨や筋肉の維持にも大切な役割を果たしており、テストステロンが不足することで心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まると言われています。また成人病にも大きく関わってくるということは知っておく方がよいでしょう。

ED(勃起障害)や薄毛などの症状がある場合は、LOH症候群も疑ってみてください。どちらも男性ホルモンのバランスが崩れると起こりやすいため、病院では治療の前に男性ホルモンの濃度を調べることが一般的です。

薄毛について

薄毛は男性ホルモンのバランスだけでなく、遺伝によっても引き起こされることが知られています。AGA(男性型脱毛症)はテストステロンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素と結びつくことで進行します。5αリダクターゼと結びついたテストステロンは「ジヒドロテストステロン」と呼ばれ、毛母細胞の細胞分裂を抑える働きをします。これによりヘアサイクルが狂うことで薄毛が進行してしまいます。

そのため「ジヒドロテストステロン」が毛乳頭の受容体に結びつくことを防げば、薄毛の進行を防げると言われています。他にも酵素との結び自体を阻害するなど、薄毛には様々な治療法が研究されています。

薄毛治療薬やED治療薬の中には一緒に服用できないものも存在します。これは副作用によって薄毛やEDが進行してしまうこともあるからです。それぞれの治療薬は男性ホルモンへの影響が強いものが多いことを理解する必要があります。LOH症候群が疑われる場合は専門外来で診察を受けた方が良いのです。適切な治療が症状の緩和に役立ちます。

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